2020年のWRC開幕戦ラリーモンテカルロに姿を現した各ワークスチームのマシンをチェックするシリーズ。第1回目はトヨタ・ヤリスWRC。
まとめ
トミ・マキネンチーム代表が語るとおり、4シーズン目を迎えたヤリスWRCが「誰が乗っても乗りやすいクルマ」であることは、開幕戦でのセバスチャン・オジエ、エルフィン・エバンスの結果が大いに物語っている。また、4台そろって一度もデイリタイアせず完走を果たしていることも、ヤリスWRCのポテンシャルの一端を示していると言えるだろう。
<トヨタ・ヤリスWRC 主要諸元>
全長:4085mm
全幅:1875mm
ホイールベース:2511mm
エンジン型式:GI4A
エンジン形式:直列4気筒DOHC直噴ターボ
排気量:1600cc
ボア×ストローク:83.8mm×72.5mm
最高出力:380馬力以上
最大トルク:425Nm以上
吸気リストリクター径:36mm
ギヤボックス:6速シーケンシャル+パドルシフト
デファレンシャル(前後):機械式
デファレンシャル(センター):電子制御
サスペンション形式(前後):マクファーソンストラット
ショックアブソーバー:BOS
ブレーキ(ターマック):φ370mm(空冷および水冷)
ブレーキ(グラベル):φ300mm(空冷および水冷)
ホイール(ターマック):8×18インチ
ホイール(グラベル):7×15インチ
タイヤ:ミシュラン
車両重量:1190kg(FIA規定最低重量)